●患者さんのQOLを常に考えた治療が重要だとおっしゃってますね。
★藤沼 先生
従来のがん治療は、3大療法と呼ばれる手術によってガンを切り取る外科的療法、抗がん剤などの化学薬品を投与してガンをたたく化学療法、ガンに放射線照射して焼き殺す放射線療法の3つが主流です。
確かにガンがその場にとどまっている場合には、悪い部分だけをきりとってしまう手術が確実な方法となりますが、転移や浸潤している場合は抗がん剤や放射線でたたくという全身治療になるため、結果は患者さんの体力にかかってきます。
抗がん剤や放射線はガン細胞だけでなく正常な細胞もたたくことになりますので、体の抵抗力や免疫力が低下して、感染症を引き起こしたり、食欲不振や脱毛、白血球の減少といった副作用があらわれ、患者さんの体力を著しく消耗します。
QOLを維持することは人間として生きる上での基本ですから、なにがなんでもガンをたたきつぶすという発想だけでは、時には患者さんの本来の希望からはずれる危険があります。
治療で、体がボロボロになり、生命力が低下して、闘う力をそいでしまうようなことはさけなければなりません。
●がん治療において、代替療法の位置付けを明確に患者さんに説明されていらっしゃいますね。
★藤沼 先生
まず、やらなければならないことは、苦痛を取り除いて体力を温存し、患者さん自身がもっている「治そうという力」を強化することなのです。
この治そうという力こそが生命力であり、自然治癒力というものであって、本来私たちに備わっている無限の可能性を秘めた底力なのです。
代替療法の最大の目的は、まさにこの自然治癒力を患者さんからいかに引き出し、それを最大限に高めて治すように導くことにあります。
●患者に勇気と希望のメッセージをお願いします。
★藤沼 先生
代替医療は、患者さん主体の医療です。
ある意味で自己責任が問われて、西洋医学より厳しいかもしれません。
けれども、自分を信じて自らの力で、生理機能を修復していくという、医療の原点ともいえる治療法の実現でもあります。
あなたの中に眠っている自然治癒力を引き出せ。これが代替療法のテーマでもあるのです。
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